2014年1月4日土曜日

ジャン・ローラン・カスリー「革命歴採用のススメ」

Jean-Laurent Cassely "PASSONS AU CALENDRIER RÉVOLUTIONNAIRE: CE SERAIT BON POUR LA SOCIÉTÉ, LES ENTREPRISES ET LES TRAVAILLEURS" (Slate.fr, 31 decembre, 2013)



グレゴリオ暦の廃止によって、労働量を減らしつつ生産が増える。

1806年1月1日、フランスはとあるどうしようもない失敗を犯したとSlate.comのマシュー・イグレシアスは述べている。この日、ナポレオン1世の元で私たちは、その13年前に採用された革命歴を廃止して過去の制度へと立ち戻った(革命歴はパリ・コミューンにおいて短期間ながら再度用いられた)。1793年10月6日、グレゴリオ暦の代わりに革命歴が採用され、この新時代の始まりの日は遡ること1792年9月22日(秋分の日)と決定された


Slate.comの経済コラムニストであるイグレシアスは、自国においてこの革命歴へと移行することを提案している。というのも、この暦の第一点目の利点としては、「イグレシアスが言うところの現在の暦の最もおかしな点、すなわち各月が週で割り切れない点へ対処する」というものがある。つまりひと月30日や31日であったり、さらには2月という奇妙な月があるということを解消するというものだ。

この問題を解消するために、革命歴は週の代わりに10日を1単位とするデカードを採用し、一カ月は3デカードとされた。また太陽年(季節)との整合性を保つため、追加的な5日間(閏年においては6日間)が加えられ、サンキュロティード(訳注;サンキュロット、すなわち革命時の無産市民の呼称から来ている)と呼ばれるこの追加的な日によって一年が締めくくられた。

マシュー・イグレシアスは、そうした変更によって7日間の平日と3日間の週末(たとえ革命派たちが実際にはむしろ10番目の日のみを休日に充てると考えていたにせよ)へと移行できるとしている。つまり余暇が28.5%から30%へと若干増えることになる。労働時間を若干引き延ばすことにより、少ない日数で同じ量だけ生産することが可能となり、したがって環境汚染や、家と職場間の移動に関係する時間のロスを減らすことが出来る。


さらに、この暦の採用によって政教分離の厳格な適用に関するあらゆる議論にも終止符をもたらす。なぜならば各日の聖人(訳注;フランスの暦では全ての日にはその日の聖人が定められている。)は植物や動物、そしてときどきには鉱物(訳注;革命歴では全ての日に動植物等に由来する名前が付いている)によって置き換えられるからだ。例えば12月31日は、ニヴォーズつまり雪の月の花崗岩の日なのである。

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